基本的な政治

基本的な政治

アメリカの政治システムをご存知ですか?日本は総理大臣なのに対し、アメリカは大統領。しかし、その違いが何なのか、いまいち分かっていない方も多いのではないでしょうか?今回はアメリカの政治と日本の政治を比較してみましょう。

※この情報は変更することがありますのでご注意下さい。

大統領と総理大臣の選出方法を比較

大統領と総理大臣の選出方法を比較一言に「大統領」と言っても、実は国により制度が違い、大統領と呼ばれていても、国ごとに役割が違います。総理大臣(首相)についても同じです。
中には、大統領と首相、両方存在するような国もあります。

アメリカでは、国民が選挙で選んだ国のリーダーが大統領になります。権限が強いと言う特徴があります。
一方、日本の総理大臣は、私たち国民が選んだ議員たちが国会で選出します。自分たちで総理大臣を選ぶ事は出来ません。

大統領制と議院内閣制の比較

大統領制と議院内閣制の比較アメリカの行政は大統領制、日本は議院内閣制です。 大統領制は、議会と大統領はそれぞれ独立しています。大統領が強力な権限を持つため、すぐに判断して実行に起こすことが出来ます。
しかし、独善的な判断に陥り議会の大反対にあうこともあります。

議院内閣制は、議会で選ばれた総理大臣が行政を行うため、議会と総理大臣の間には密接な関係があります。行政で何かを決める際に時間はかかりますが、独善的な判断に陥る可能性が大統領制よりは少なくなります。

日本の各省の長官は国会議員がなることもありますが、アメリカは、国会議員はその職につけません。大統領が選んだ方が長官になりますが、任命は議会(上院)の助言や証人が必要とされます。大統領は議会に責任がなく、不信任決議などは存在しません。
また、大統領は各省の長官などと閣議を開きますが、長官などの意見を聞くことが目的です。日本と違い全会一致などの厳しい決まりはありません。

アメリカと日本の法案提出権の比較

アメリカと日本の法案提出権の比較アメリカの大統領には法案提出権がなく、議会の許可を得ないと大統領は法案を提出出来ません。

日本では内閣に法案提出権がありますが、閣議決定を経ないと法案は提出出来ません。
そのため、大臣は必ず法案に目を通す必要があります。

 

国会議員の選挙と人数比較

国会議員の選挙と人数比較アメリカは、上院と下院で議会を行います。上院議員は各州2名ずつの100名、任期は6年間。2年ごとに約3分の1が改選されます。各州の2名ずつ上院議員が選出されますが、違う時期の任期になるように配属します。下院の議員数は435名、任期は2年。人数は各州の人口に応じて決まります。2年毎に全員が改選し、解散はありません。

ちなみに、アメリカの選挙権は18歳以上。被選挙権は25歳以上。7年以上アメリカ合衆国の市民で、選挙の時、どこの州の住民なのかで選挙区が決まります。

日本は、衆議院480名、参議院242名が各選挙で選ばれ、月100万を超える給与が出ます。 衆議院議員の任期は4年。総理大臣によって解散されると期間満了前に終了します。選挙権は20歳以上の日本国民に、被選挙権は25歳以上の日本国民が対象です。 参議院議員の任期は6年。3年ごとに半数を改選しますが、解散はありません。選挙権は20歳以上の日本国民に、被選挙権は30歳以上の日本国民が対象です。

アメリカと日本では、アメリカの方が国民の数は多いですが、議員の人数は日本の方が多くなります。また、国民1人あたりの議員数は、実は日本はアメリカの約倍ほど議員がいます。