■アメリカの食文化
アメリカは様々な国の方が移民しています。そのため、アメリカ先住民と移民たちの食文化が融合して発達しました。
アメリカは、肉が安いことで有名です。トウモロコシや芋、豆類、果物なども豊富に揃っています。
アメリカの朝食
アメリカでの朝食は、各自が好き好きに摂ります。シリアル+ミルク、もしくはパンやベーグルに飲み物、果物とヨーグルトなど簡単なものになります。最近では日本でもシリアルの種類が増えて来ましたが、アメリカでは驚くほどたくさんの種類のシリアルが販売されています。
子供用のカラフルな甘いシリアルや、繊維質入りの健康志向なシリアル、ドライフルーツやナッツが入った美味しそうなシリアル。ピーナッツバター味やチョコレート味など、様々なシリアルを楽しむことが出来ます。
さらにシリアルにかけるミルクも種類が豊富です。
日本で見かけるのは、普通の牛乳か低脂肪牛乳、豆乳などが一般的ですが、アメリカでは、その他アーモンドミルクやココナッツミルク、ヤギのミルクなど色々そろっています。
しかし、そんな簡単な朝食すらも、食べる時間がない方が大人にも子供にもたくさんいます。朝食を食べずに学校に来る子供が多いことから、州によっては朝食が提供される学校もあります。
その一方で、週末はレストランやカフェで優雅に朝昼兼用の食事をする姿が多く見られます。休日の10時頃に訪れると、たくさんの人で賑わっています。
アメリカの昼食
アメリカでの昼食は、ハンバーガーやサンドウィッチ、ピザやタコス、ホットドッグと言った食事をすることが多くなります。
アメリカのサンドウィッチと言うと、ピーナッツバターを想像する方が多いと思いますが、実はとても具だくさんの豪華なサンドウィッチが販売されています。
また、ハンバーガーは、肉の重さや具材、ソースなど、自由にオーダー出来ます。
アメリカのお弁当
アメリカでも職場や学校にお弁当を持って行く人もいます。 お弁当箱ではなく、タッパーやジップロックに入れて持っていく方がほとんどです。ジップロックにはサンドウィッチ。タッパーにはパスタ程度。他には、リンゴを丸ごと持たせたり、お弁当箱を開けると生のスティック人参だけが入っていたり、日本では考えられないようなお弁当も見かけます。
アメリカの夕食
アメリカの夕食は、食べ物を持った大きなお皿がテーブルの真ん中に置かれ、そこから好きなようにお皿に盛って食べます。日本では食器を左手に持って食べることが多くなりますが、アメリカではお皿を手に持って食べるのはマナー違反になります。取っ手のついた食器とグラス以外は、手に持ちません。
朝食や昼食は、ただ食べるだけのことが多いですが、夕食は食器や音楽、雰囲気などに気配りし、楽しい会話を交わしながら食事を楽しみます。自宅での料理は、手作りはせずに手軽な冷凍食品や加工食品が出てくる家庭がほとんどです。
日本の食文化
日本の朝食は、昔はご飯に漬物、お味噌汁や焼き魚、卵焼き目玉焼き生卵などの卵料理、納豆や海苔など、和食が連想されます。しかし、最近の一般家庭では、アメリカと同じようにシリアルやパン、フルーツやサラダなどですませてしまう家庭も増えています。家族そろっての食事が一般的ですが、家庭によってはそれがままならぬ家もあります。
昼食は、お弁当やファーストフード店、うどん、そば、ラーメン、パスタ、定食など、夕食よりは軽く朝食よりも重い量を食べる方が多い傾向があります。小学校や中学校では、メニュー豊富な給食が出ます。給食がない学校に通う子供のために、お弁当を作る親がほとんどです。冷凍食品を多用する親もいますし、キャラ弁など手の込んだお弁当を持たせる親もいます。
夕食は、家族そろって食べる家がほとんどです。和洋中と様々な食材で料理が作られます。一人ずつ、料理ごとにお皿をかえて盛りつけることが多いため、食器の量がかさみます。食事時間は、お盆や正月などの特別な時以外はさほど長くありません。
アメリカの食事の特徴
アメリカの食事は量がとにかく多いのが特徴です。ファーストフード店でSサイズのドリンクを頼んだら、Lサイズ以上ありそうな大きな紙コップが渡される話はとても有名です。
また、何にでもケチャップを付けると言われるほど、ケチャップが好きです。味がはっきりしている料理が好きなためソースの味は濃く、おやつもとても甘いものが販売されています。例えばマフィンやドーナツには、砂糖が溶け切ってない状態でたくさん入っており、噛むと砂糖のジャリッとした音が聞こえます。さらに、甘いクリームなどに、様々な色の着色料が入っています。
アメリカ人の中には、料理をしない方がたくさんいます。料理が嫌いな人、台所が汚れるのが嫌いな人、中には料理禁止のアパートなどもあります。そんなアメリカでは、冷凍食品がとても充実しています。そのため、野菜の形を知らない子供がたくさんいます。
アメリカはジャンクフードのイメージが強い方が多いのではないでしょうか。確かにジャンクフードばかりを食べている方もいますが、その一方でスローフード(低カロリー食)ばかりを食べる方もいます。両方ともほどほどに食べると言う日本人に多いタイプがアメリカでは少なくなります。